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  • 走れメロス(喪女版)

    ] 2010/10/02(土)

    1 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/01(水) 00:05:27.34 ID:0Ve1spXvO
    喪女は激怒した。
    必ず、かのモテカワスリムのスイーツ(笑)を除かなければならぬと決意した。
    喪女には流行がわからぬ。喪女は、田舎の地味女である。
    マンガを読み、一人で遊んで暮して来た。
    けれども陰口に対しては、人一倍に敏感であった。
    きょう未明喪女は家を出発し、野を越え山越え、電車で2時間はなれた此の駅前のユニクロにやって来た。
    喪女には父と、母は在る。かのうじは無い。十六の、リア充な弟と4人暮しだ。





    2 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/01(水) 00:06:53.67 ID:
    0Ve1spXvO
    この弟は、クラスの或る律気な一女子を、近々、かのめとして迎える事になっていた。
    きっとギシアンも間近かなのである。喪女は、それゆえ、自分の衣裳やら自分の御馳走やらを買いに、
    はるばる駅前にやって来たのだ。先ず、その品々を買い集め、それから駅前の大路をぶらぶら歩いた。





    3 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/01(水) 00:07:52.45 ID:
    0Ve1spXvO
    喪女には竹馬の友があった。セリヌンティウスである。
    今は此の駅前のユニクロで、アルバイトをしている。
    その友を、これから訪ねてみるつもりなのだ。
    久しく逢わなかったのだから、訪ねて行くのが楽しみである。
    歩いているうちに喪女は、まちの様子を怪しく思った。
    冷ややかとしている。もう既に日も落ちて、まちの暗いのは当りまえだが、
    けれども、なんだか、夜のせいばかりでは無く、市全体が、やけに冷たい。
    のんきな喪女も、だんだん不安になって来た。





    5 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/01(水) 00:08:50.35 ID:
    0Ve1spXvO
    路で逢った同級生をつかまえて、何かあったのか、二年まえに此の駅前に来たときは、
    喪女でも皆が歌をうたって、まちは賑やかであった筈だが、と質問した。
    同級生は、首を振って答えなかった。





    7 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/01(水) 00:09:39.59 ID:6B94d2ufO

    ワロタwwww






    8 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/01(水) 00:09:45.75 ID:
    0Ve1spXvO
    しばらく歩いて老爺に逢い、こんどはもっと、
    語勢を強くして質問した。老爺は答えなかった。喪女は両手で老爺のからだをゆすぶって質問を重ねた。
    老爺は、あたりをはばかる低声で、わずか答えた。





    11 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/01(水) 00:11:48.37 ID:
    0Ve1spXvO
    「スイーツ(笑)は、ふわもてカールをモテカワスリム。」
    「なぜなのだ。」
    「自分へのご褒美、というのですが、誰もそんな、褒美をやる程のことはしては居りませぬ。」
    「たくさんのかのうじをを(性的な意味で)殺したのか。」
    「はい、はじめはスイーツ(笑)の妹婿さまを。それから、御自身の従兄弟を。それから、ホストさまを。
     それから、ホストさまのご友人さまを。それから、リア充さまを。それから、金持ちのボンボン様を。」
    「おどろいた。スイーツ(笑)は乱心か。」
    「いいえ、乱心ではございませぬ。決まった男に捕われない私ってステキ(笑)、というのです。
     このごろは、クラスの喪女達をも、お疑いになり、少しく地味な服装をしていぬ者には、
     一日1000円差し出すことを命じて居ります。御命令を拒めばスイーツ談話にかけられて、
     (陰口的な意味で)殺されます。きょうは、六人殺されました。」
    聞いて、喪女は激怒した。「呆れたスイーツ(笑)だ。生かして置けぬ。」







    13 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/01(水) 00:13:36.97 ID:
    0Ve1spXvO
    喪女は、単純な女であった。買い物を、背負ったままで、のそのそ隠れ家的スイーツのお店へ入って行った。
    たちまち彼女は、スイーツ(笑)の取り巻きの美肌のカリスマ(笑)に捕縛された。
    調べられて、喪女の懐中からはブランド物の下着が出てきたので、騒ぎが大きくなってしまった。
    喪女は、スイーツ(笑)の前に引きずり出された。
    「この下着で何をするつもりであったか。言え!」暴君スイーツ(笑)は静かに、けれども自分らしさを演出しながら問い詰めた。
    そのスイーツ(笑)の顔は小悪魔系で、アイメイクは大人っぽくてちょっぴりセクシーだった。
    「かのうじを暴君の手から救うのだ」と喪女は悪びれずに答えた。
    「おまえがか?」スイーツ(笑)は嘲笑した。
    「仕方の無いやつじゃ。お前には、わしの恋愛体質がわからぬ」
    「言うな!」と喪女は、いきり立って反駁した。
    「好いた男の心を裏切るのは、もっとも恥ずべき悪徳だ。スイーツ(笑)は、喪女の(孤独な)性活をさえ疑っておられる。」







    15 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/01(水) 00:14:28.94 ID:
    0Ve1spXvO
    「疑うのが、正当の心構えなのだと、わしに教えてくれたのは、他のスイーツ(笑)たちだ。
    かのうじの心は、あてにならない。人間は、もともと性慾のかたまりさ。信じては、ならぬ。」
    スイーツ(笑)は落ち着いて呟き、プチ鬱そうに溜息をついた。
    「わしだって、さぁ自分磨きがんばろう!と思っているのだが。」
    「何のための自分磨きだ。己の性欲を満たすためか」今度は喪女が嘲笑した。
    「罪の無いかのうじを(性的な意味で)殺して、何が自分磨きだ。」
    「だまれ、非モテ系。」スイーツ(笑)はさっと常に上目遣いになって報いた。
    「口では、どんな清らかなことでも言える。わしには、人の腹綿の奥底が見え透いてならぬ。
    おまえだって、いまに、男に捨てられてから、泣いて喚いたって、知らぬぞ」
    「ああ、スイーツ(笑)は愚かだ。自立した大人の女性を気取っているがよい。
    私には、かのうじなど1度もできたことが無いのに。捨てられる男などいない。ただ――」







    16 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/01(水) 00:15:23.54 ID:
    0Ve1spXvO
    と言いかけて、喪女は足もとに視線を落とし瞬時ためらい、
    「ただ、私に情をかけたいつもりなら、処刑(陰口的な意味で)までに三日間の日限を与えて下さい。
    お気に入りのアニメの最終回が明後日なのです。
    三日のうちに、私は家でアニメを見て、必ず、ここへ帰ってきます。」
    「アニメ。」と暴君は、カラオケで嗄れた声で低く笑った。
    「とんでもない嘘を言うわい。お気に入りの番組を録画もしていないというのか。」
    「そうです。録画していないのです。」喪女は必死で言い張った。
    「私は約束を守ります。私を、三日間だけ許してください。弟は、別に私の帰りを待ってはいないが。
    そんなに私を信じられないならば、よろしい。この市にセリヌンティウスというユニクロ店員がいます。
    私の無二の友人だ。あれを、人質としてここに置いていこう。
    私が逃げてしまって、三日目の日暮まで、ここに帰ってこなかったら、
    あの友人をスイーツ談話にかけてください。たのむ、そうして下さい。」





    17 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/01(水) 00:16:24.18 ID:
    0Ve1spXvO
    それを聞いてスイーツ(笑)は、ガーリッシュな気持ちで、そっとほくそえんだ。
    生意気なことを言うわい。どうせ帰ってこないに決まっている。
    この喪女にだまされた振りをして、傷ついて見せるのも面白い。
    そうして騙された不幸な少女のふりをして、新しいかのうじの気を引いてやるのも気味がいい。
    もう誰も信じられないよと、わしはツンデレ系でカレの気を引いちゃう!のだ。
    世の中の非モテ系とかいう連中に、うんと見せつけてやりたいものさ。
    「願いを、聞いた。その身代わりを呼ぶがいい。三日目には日没までに帰って来い。
    おくれたら、その身代わりを、きっと(世間的な意味で)殺すぞ。
    ちょっとおくれて来るがいい。お前の下着は、永遠にゆるしてやろうぞ」





    18 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/01(水) 00:17:39.56 ID:
    0Ve1spXvO
    「なに、何をおっしゃる。」
    「はは。陰口が怖かったら、遅れて来い。お前の心は、わかっているぞ。」
    喪女は口惜しく、地団太踏んだ。ものも言いたくなかった。
    竹馬の友、セリヌンティウスは、深夜、アダルトなショットバーに召された。
    暴君スイーツ(笑)の面前で、喪女と、キャンパスデビューに成功したらしい友は、二年ぶりに相逢うた。
    喪女は、友に一切の事情を語った。
    セリヌンティウスは露骨に嫌な顔をし、喪女が中学時代に書いていた夢小説のことをちらと匂わせ、
    喪女に、帰ってこなければわかっているなと囁いた。
    友と友の間には、お互い墓の中まで持っていくべき、消したい過去があった。
    セリヌンティウスは、縄打たれた。
    喪女はすぐに出発した。初夏、満天の星である。






    19 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/01(水) 00:18:36.88 ID:
    0Ve1spXvO
    喪女はその夜、終電を逃してしてしまい、村へ到着したのは翌くる日の午前、
    日は既に高く昇って、両親たちは職場へ出て仕事をはじめていた。
    喪女の十六の弟は、今日は家族が誰もいなかったので、部屋にかのめを連れ込んでいた。
    始発で帰ってきた姉の、疲労困憊の姿を見つけて驚いた。
    そうして、絶対にかのめのまえに顔を出すなと罵声を浴びせた。
    「うるさい」喪女は、無理にでもかのめを一目見てやろうと努めた。
    「頼むから、しばらく漫画喫茶かどこかへ出かけていてくれ。喪女のようなな姉がいると、かのめに知られたくないのだ」
    弟はそう言って喪女に2000円を差し出した。






    20 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/01(水) 00:19:55.53 ID:
    0Ve1spXvO
    「うれしいか。綺麗なかのめを連れ込んで。
    さあ、これから行って両親にこのことを知らせてやる。
    弟が、他所の娘さんに手を出したと」
    弟はしぶしぶ押し黙り、だったらせめて自分の部屋にいてくれと哀願した。
    喪女は、また、よろよろと歩き出し、部屋へ帰って街で買った漫画を読みながらお菓子を食べ、
    間もなく床に倒れ伏し、呼吸もせぬくらいの深い眠りに落ちてしまった。
    目が覚めたのは夕方だった。喪女は起きてすぐ、弟の部屋を訪れた。
    そうして、せっかくだからやっぱりかのめに挨拶させてくれ、と頼んだ。
    弟は驚き、それはいけない、こちらにはまだ(喪女を)かのめに会わせる覚悟が出来ていない、次の機会まで待ってくれ、と答えた。
    喪女は、待つことは出来ぬ、どうか今顔を見せてくれ給え、とさらに押してたのんだ。
    リア充の弟も頑固であった。なかなか承諾してくれない。
    5分ほど議論を続けたが、どうにも、弟を説き伏せることはできなかったので、喪女は壁越しに聞こえる物音に、全神経を集中した。






    21 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/01(水) 00:20:37.21 ID:
    0Ve1spXvO
    ギシアンは、日のあるうちに行われた。
    弟とかのめの、(おそらくは)初めての儀式が始まったころ、たちまち黒雲が空を覆い、ぽつりぽつり雨が降り出し、やがて車軸を流すような大雨となった。
    喪女は、何か不吉なものを感じたが、それでも一人で気を引きたて、狭い部屋の中でむんむん蒸し暑いのもこらえ、陽気な漫画を読み、お菓子を食べた。
    喪女は、漫画のストーリーに没頭し、しばらくは、スイーツ(笑)とのあの約束さえ忘れていた。
    ギシアンは、夜に入っていよいよ乱れ激しくなり、喪女は、外の豪雨を気にしているどころではなくなった。
    喪女は、一生このままかのうじができないのか、と思った。
    大学生にもなればかのうじのひとりもできるだろうと楽観していたが、いまも結局自分のからだには、膜がある。ままならぬ事である。






    22 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/01(水) 00:21:53.07 ID:
    0Ve1spXvO
    喪女は、わが身に鞭打つことは考えず、気長にいこうと決意した。婚期を逃すには、まだ十分の時がある。就職したら、かのうじができるだろう、と考えた。その頃には、多少流行にも敏感になっていよう。
    少しでも長く、この家に(パラサイト的な意味で)愚図愚図とどまっていたかった。
    喪女ほどの女にも、やはり人恋しさの情というものはある。
    喪女は今宵呆然、快楽に酔っているらしい弟の部屋にだしぬけに押し入ると、
    「(童貞卒業)おめでとう。私は疲れてしまったから、ちょっとご免こうむって眠りたい。眼が覚めたら、すぐにアニメを見る。
    大好きなアニメなのだ。お前の見たい番組があっても、お前にはもうかのめがあるのだから、我慢をしなければならない。
    お前の姉の、一番嫌いなものは、アニメを見ているのを邪魔されることと、それから、漫画を勝手に処分されることだ。
    おまえも、それは知っているね。私がアニメを見るのを、決して邪魔してはならぬ。お前に言いたいのは、それだけだ。
    おまえの姉は、たぶん偉い女なのだから、おまえもその誇りを持っていろ」
    弟は、呆然としながら全裸で肯いた。喪女は、それからかのめの肩をたたいて、
    「リア充なのはお互い様さ。私にも、あなたのような時期があった。
    かのうじは、今は無い。弟はあげよう。もう一つ、代わりに、カッコイイお兄さんがいたら紹介してくれ」
    かのめはワザあり!下着(笑)を身に着けて固まっていた。
    喪女は笑って二人に会釈して、部屋から立ち去り、布団にもぐりこんで死んだように眠った。





    23 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/01(水) 00:22:39.87 ID:
    0Ve1spXvO
    眼が覚めたのはあくる日の薄明の頃である。
    喪女は跳ね起き、南無三、寝過ごしたか、いや、まだまだ大丈夫、
    これからすぐに居間に向かえば、アニメの放映時間までには十分間に合う。
    今日は是非とも、あのアニメの大風呂敷がどう無理やりに畳まれるのかを見てやろう。
    そうして笑って2ちゃんに書き込みをしてやる。
    喪女は、悠々と階段を降り始めた。雨も、いくぶん小降りになっている様子である。
    身支度はできた。さて、喪女はぶるんと両腕を大きく振って、テレビの、スイッチを入れた―――





    24 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/01(水) 00:23:28.01 ID:cuTrn0P40

    読みずれえwww







    26 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/01(水) 00:23:47.36 ID:8b8fJl/bO

    早くセリヌンティウスを助けに行けよww






    25 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/01(水) 00:23:37.47 ID:
    0Ve1spXvO
    ―――家の、テレビが、故障していた。知人の家まで走るのだ。
    最終回を見るために走るのだ。リアルタイムで見るために走るのだ。
    走らねばならぬ。そうして、私はアニメを見る。
    若い時から操を守れ(半ば意思に反して)。時間よ、止まれ。
    それほど若くも無い喪女は、(主に体力的に)辛かった。
    幾度か、立ち止まって休んだ。
    えい、えいとiPODを聞きながら走った。
    家を出て、道路を横切り、交差点をくぐり抜け、知人の家についた頃には昨日からの雨も止み、日は高く昇ってそろそろ暑くなってきた。
    喪女は額の汗をハンカチでぬぐい、ここまで来れば大丈夫、アニメは目前だ。
    今日は何か約束があった気がする、否、私にはいま、なんの気がかりもないはずだ。
    知人に頼んでアニメを見せてもらえれば、それでよいのだ。
    そんなにあわてる必要も無い、落ち着いて頼もう、と持ち前の呑気さを取り戻し、好きなアニメソングをいい声で歌いだした。
    門をくぐり、知人宅の玄関に至り、チャイムを押したところ、振って沸いた災難、喪女の足ははたと、止まった。
    見よ、眼前の扉を。玄関のドアは硬く閉ざされ、インターホンは沈黙し、
    窓をのぞいても人の気配はなく、知人は一家揃って外出中のようであった。
    彼女は呆然と立ちすくんだ。
    あちこちと眺め回し、声を限りに家人を呼んでみたが、一家は残らず出かけており、愛犬の姿さえ見えない。





    27 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/01(水) 00:24:58.37 ID:
    0Ve1spXvO
    刻限はいよいよ、迫り、OPが始まらんとしている。
    喪女はその場にうずくまり、涙を流しながらゼウスに手を挙げて哀願した。
    「ああ、帰宅させたまえ、友人の一家を!時は刻々に過ぎていきます。
    リアルタイムで見ることができなかったら、インターネット配信を、待たねばならないのです。」





    31 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/01(水) 00:27:20.39 ID:b9OwG4pZ0

    インターネット配信で見れるならセリヌンティウスは何のために人質になったんだよwww






    29 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/01(水) 00:26:07.29 ID:
    0Ve1spXvO
    友人の一家は、喪女の叫びをせせら笑うごとく、一向に帰ってこない。
    ドアは硬く閉ざされたまま、そうして時は、刻一刻と消えていく。
    今は、喪女も覚悟した。勝手に見させてもらうより他に無い。
    ああ、誰も照覧あるな!困難にも負けぬ愛と欲望の偉大な力を、いまこそ発揮してみせる。
    喪女は、むんずと腕まくりし、庭に回りこんで鍵のかかった窓ガラスを相手に、必死の闘争を開始した。






    30 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/01(水) 00:27:06.81 ID:
    0Ve1spXvO
    満身の力を腕にこめて、しっかりと窓枠にはまったガラスを、なんのこれしきと枠から外そうとし、
    めくらめっぽう獅子奮迅の見慣れぬ女の姿には、近所の人も不審と思ったか、ついに通報されてしまった。
    おまわりさんこっちですという声に追われつつも、なんとか、官憲の手から逃れることが出来たのである。
    ありがたい。喪女は腹にたまった脂肪を震わせ、すぐまた先を急いだ。
    一刻といえどむだには出来ない。陽は既に西に傾きかけている。





    33 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/01(水) 00:28:28.93 ID:
    0Ve1spXvO
    ぜいぜい荒い呼吸をしながら峠をのぼり、のぼり切って、ほっとした時、
    突然、目の前に一隊のハッピースピリチュアルメイクアップアドバイザー(笑)が躍り出た。
    「待て。」
    「何をするのだ。私は番組が始まるまでに別の知人の家に行かなければならぬ。放せ。」
    「どっこい放さぬ。若い女性に人気(笑)なのだぞ。」
    「私はスピリチュアル云々に興味は無い。間に合っている」
    「春色フルーツカラー配色レッスン(笑)やホットヨガ(笑)も体験できるのだ」
    「さては、スイーツ(笑)の命令で、ここで私を待ち伏せしていたのだな。」
    ハッピースピリチュアルメイクアップアドバイザー(笑)たちは、ものも言わず一斉にキラキラ小物(笑)を振り上げた。
    喪女はひょいとからだを折り曲げ、河馬の如く身近の一人に襲い掛かり、そのキラキラ小物(笑)を奪い取って、
    「気の毒だが(自分の)正義のためだ!」と猛然一撃、たちまち三人を殴り倒し、残る者のひるむ隙にさっさと走って峠を下った。





    35 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/01(水) 00:29:40.30 ID:dlUzGbIl0

    奪い取って行ったwww






    34 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/01(水) 00:29:38.56 ID:
    0Ve1spXvO
    一気に峠を駆け下りたが、流石に疲労し、折から午後の灼熱の太陽がまともに、かっと照ってきて、
    喪女は幾度となく眩暈を感じ、これではならぬ、と気を取り直しては、よろよろ二、三歩あるいて、ついに、がくりと膝を折った。
    立ち上がることが出来ぬのだ。天を仰いで、悔し泣きにないた。
    ああ、官憲の手を振り切り、ハッピースピリチュアルメイクアップアドバイザー(笑)を三人も打ち倒し韋駄天、ここまで突破してきた喪女よ。
    真の勇者、喪女よ。今ここで、疲れきって動けなくなるとは情けない。
    愛するアニメを、お前が足を止めたばかりに、見逃さねばならぬ。
    おまえは、リアルタイムならではのあの雰囲気を感じられない、ネット配信に頼ることになるのだぞと自分を叱ってみるのだが、
    全身萎えて、もはや芋虫ほどにも前進かなわぬ。






    36 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/01(水) 00:30:48.27 ID:
    0Ve1spXvO
    路傍のベンチにごろりと寝転がった。
    身体疲労すれば、精神も共にやられる。
    もう、どうでもいいという、喪女に似合いの不貞腐れた根性が、心の隅に巣食った。
    私は、これほど努力したのだ。
    アニメを見逃して良いとは、微塵も思わなかった。
    神も照覧、私は精一杯に努めてきたのだ。
    動けなくなるまで走ってきたのだ。
    私は(アニメファン的な意味で)不信の徒ではない。
    ああ、出来るなら私の胸を断ち割って、真紅の心臓をお目にかけたい。
    愛(キャラへの)とドロドロの血液(コレステロール過多による)だけで動いているこの心臓を見せてやりたい。
    けれども私は、この大事なときに、精も根も尽きたのだ。
    私は、よくよく不幸な女だ。私は、きっと笑われる。私の一家に(何でたかがアニメにそんなに必死なのと)笑われる。






    38 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/01(水) 00:31:55.61 ID:
    0Ve1spXvO
    私はアニメを見られなかった。中途で倒れるのは、はじめから何もしないのと同じことだ。
    ああ、もうどうでもいい。これが、私の定った運命なのかも知れない。
    愛すべき二次元よ、許してくれ。君は、いつでも私を楽しませた。私も君に、かなりの金額をつぎ込んだ。
    私たちは、本当に佳い友と友であったのだ。一度だって、Winnyなどの邪道に走ることはなかった。
    今だって、君は無心に放映を待っているだろう。ああ、待っているだろう。
    ありがとう、二次元。よくも私を楽しませてくれた。それを思えば、たまらない。
    友(製作者)と友(視聴者)の間の真実は、この世で一番誇るべき宝なのだからな。
    アニメよ、私は走ったのだ。君を欺くつもりは微塵も無かった。信じてくれ!
    私は急ぎに急いでここまできたのだ。官憲の手を突破した。
    ハッピースピリチュアルメイクアップアドバイザー(笑)の囲みからも、するりと抜けて一気に峠を駆け下りてきたのだ。
    私だから、出来たのだよ。ああ、この上、私を誘惑するな。放って置いてくれ。ネット配信で、いいのだ。






    40 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/01(水) 00:33:35.95 ID:
    0Ve1spXvO
    私は負けたのだ。だらしが無い。笑ってくれ。
    先刻、自分の中の悪魔が、ネット配信でもいいじゃないか、囁いた。
    TV放映されない地方の人間といっしょでも、いいじゃないかと誘惑した。私は、自分の弱さを恥じた。
    けれども、今になってみると、私は悪魔の言うままになっている。私は、BIGLOBEに接続するだろう。
    メッセの同好の志は独り合点して私を笑い、そうして私を軽蔑するだろう。
    そうなったら私は、死ぬより辛い。私は永遠にファンとして裏切り者だ。
    地上で最も、不名誉の喪女だ。喪女に名誉があるかはともかく。
    二次元だけが私を裏切らなかったのに。いや、それも私のひとりよがりか?
    ああ、もういっそ、アニメなど捨ててスイーツ(笑)として生きてみようか?
    セリヌンティウスでさえキャンパスデビューできた。弟はリア充だ。
    両親は、私がスイーツ(笑)になったところで追い出すようなことはしないだろう。
    アニメだの、漫画だの、ゲームだの、考えてみれば、くだらない。
    そんなものを卒業して色恋に現を抜かす。それがリア充社会の定法ではなかったか。
    ああ、何もかも、ばかばかしい。私は、醜い裏切り者だ。どうとも、勝手にするがよい。やんぬる哉。
    ――四肢を投げ出して、うとうと、まどろんでしまった。





    41 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/01(水) 00:34:45.58 ID:mvkwauvH0

    わっふるわっふる




    43 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/01(水) 00:35:49.72 ID:
    0Ve1spXvO
    ふと耳に、潺々、音楽の流れるのが聞こえた。そっと頭をもたげ、息を呑んで耳をすました。
    耳に刺したままのイヤホンから、アニメソングが流れているらしい。
    よろよろ起き上がって、よく聞くと、まさに今さっきまで見ようとしていた、アニメのオープニングが流れていたのである。
    その曲に神経を集中するように喪女は目を瞑った。
    24話までに展開されてきた数々のドラマが脳裏をかすめた。
    ほうと長いため息が出て、夢から覚めたような気がした。
    歩ける。歩こう。精神の疲労回復と共に、わずかながら希望が生まれた。
    (ファンとしての)義務遂行の希望である。
    わが身を殺して、アニメにかける希望である。
    斜陽は赤い光を、木々の葉に投じ、葉も枝も燃えるばかりに輝いている。
    放送までには、まだ間がある。ずっと、待ってきた最終回なのだ。
    展開の予想がつかず、仲間とあれこれ妄想してきた最終回なのだ。
    リアルタイムで見ることに、価値があるのだ。録画などでは、意味が無い。
    ネット配信でいい、などと妥協したことは言っていられぬ。
    可能性がある限り、信じて行動せねばならない。

    今はただその一事だ。走れ!喪女。





    44 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/01(水) 00:36:24.39 ID:b9OwG4pZ0

    最終目的がアニメを見ることになってるけど、
    喪女が戻ってこないとセリヌンティウス死ぬよね(社会的な意味で)





    48 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/01(水) 00:39:23.03 ID:
    0Ve1spXvO
    私はアニメを見る。私はアニメを見る。
    先刻の、あの悪魔の囁きは、あれは夢だ。悪い夢だ。忘れてしまえ。
    五臓が疲れているときは、ふとあんな悪い夢を見るものだ。
    喪女、お前の恥ではない。やはり、お前は真の勇者だ。
    再び立って走れるようになったではないか。ありがたい!
    私は、ファンの矜持を示すことができるぞ。
    ああ、時が過ぎる。どんどん過ぎる。





    49 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/01(水) 00:40:51.52 ID:
    0Ve1spXvO
    待ってくれ、ゼウスよ。ところで私は生まれた時から喪女であった。
    喪女のまま死なせるのだけは勘弁してください。





    50 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/01(水) 00:42:41.28 ID:
    0Ve1spXvO
    路行く人を押しのけ、跳ね飛ばし、喪女は坂道を転げ落ちる肉団子のごとく走った。
    合コンへ向かうキッチュなサーフガール(笑)の群れの、その真っ只中を駆け抜け、彼女らから舌打ちされ、
    新定番(ニュースタンダード)ヒロイン(笑)を蹴飛ばし、つぶれた酔っ払いを飛び越え、少しずつ沈んでゆく太陽の、10倍も早く走った。





    51 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/01(水) 00:44:58.85 ID:l6k7FNSB0

    もうアニメ終わってるだろwww






    52 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/01(水) 00:45:15.55 ID:
    0Ve1spXvO
    一団のリア充とさっとすれ違った瞬間、不吉な会話を小耳に挟んだ。
    「今頃は、あのユニクロ店員も、スイーツ談話にかかっているよ。」
    ああ、そのユニクロ店員、その女のことをすっかり失念していた。
    でもとりあえずアニメを見逃してはならない。
    急げ、喪女。おくれてはならぬ。
    セリヌンティウスには、あとでジュースでも奢ればよかろう。





    55 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/01(水) 00:47:29.62 ID:w2+Sh6i9O

    ジュースwww






    54 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/01(水) 00:47:20.12 ID:
    0Ve1spXvO
    アニメ以外は、どうでもいい。
    喪女は、いまは、ほとんど餓えた獣のようだった。
    呼吸も出来ず、二度三度、口から血が吹き出た。
    見える。はるか向こうに小さく、目的の街が見える。
    ビルの群れは、夕日を受けてきらきら光っている。
    「ああ、喪女様。」うめくような声が、風と共に聞こえた。





    57 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/01(水) 00:48:34.65 ID:
    0Ve1spXvO
    「誰だ。」喪女は走りながら尋ねた。
    「フィロストラトスでございます貴女のお友達セリヌンティウスの同僚でございます。」
    その若いユニクロ店員も、喪女の後について走りながら叫んだ。
    「もう、駄目でございます。無駄でございます。走るのは、やめてください。
    もう、あの方をお助けになることはできません」
    「いや、それより家は近い?アニメ見せてくれない?」
    「ちょうど今、あの方がスイーツ談話にかけられるところなのに。
    ああ、あなたはアニメなどと。おうらみ申します。ほんの少し、もうちょっとでも、良心があったら!」





    58 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/01(水) 00:49:25.84 ID:mvkwauvH0

    >ほんの少し、もうちょっとでも、良心があったら!

    ワロタw





    59 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/01(水) 00:50:25.38 ID:
    0Ve1spXvO
    「いや、とりあえず家近いの?どうなの?」喪女はいらいらしながら、フィロストラトスを睨み付けた。
    こいつに頼るより他は無い。
    「やめて下さい。アニメなど我慢してください。今は友人を大事にするところでしょう。
    あの方は、貴女をあまり信じてはいないようでしたが。
    スイーツ(笑)たちに囲まれると、やっぱり自分じゃなくて喪女をスイーツ談話にかけろと喚いておりました。





    61 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/01(水) 00:52:06.60 ID:
    0Ve1spXvO
    スイーツ(笑)がさんざんあの方をからかうと、喪女はアニメを優先しますとだけ答えて、悲しげな様子でございました。」
    「・・・・・・それだから、走るのだ。2次元は裏切らないから走るのだ。間に合う、間に合わぬは問題でないのだ。
    人の命も問題でないのだ。私は、なんだか、もっと恐ろしく大きいものの為に走っているのだ。
    家は近いのか、どうなのだ!フィロストラトス」





    62 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/01(水) 00:52:46.39 ID:QbE2/o4EO

    こいつはwwwwwwww





    64 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/01(水) 00:54:08.60 ID:
    0Ve1spXvO
    「ああ、あなたは気が狂ったか。仕方ない、家に案内しよう。セリヌンティウスも、なんでこんなのと友達になったんだか」
    言うにや及ぶ。まだ番組は始まらぬ。最後の死力を尽して、喪女は走った。喪女の頭は、からっぽだ。
    アニメのことしか考えていない。ただ、わけのわからぬ大きな力にひきずられて走った。
    しぶしぶながらアパートへ案内するフィロストラトスを急がせ、まさに今番組が始まらんとしたとき、
    喪女は疾風のごとくテレビのスイッチをいれた。間に合った――――




    66 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/01(水) 00:56:54.92 ID:QbE2/o4EO

    間に合ったんかいwwwwwwww






    65 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/01(水) 00:55:21.52 ID:
    0Ve1spXvO
    ――――待て!その人を(陰口的な意味で)殺してはならぬ。喪女が帰ってきた。約束のとおり、いま、帰ってきた。」
    と大声で店内のスイーツ(笑)たちに叫んだつもりであったが、
    喉がつぶれてしわがれた声が幽かに出たばかり、スイーツ(笑)たちは、ひとりとして彼女の到着に気づかない。
    すでに数人のスイーツ(笑)がセリヌンティウスを取り囲み、店の奥へと連れて行こうとしている。
    喪女はそれを目撃して最後の勇、先刻、リア充を掻き分けたように客を掻き分け、掻き分け、
    「私だ、スイーツ(笑)!談話にかけられるべきは、私だ。喪女だ。彼女を人質にした私は、ここにいる!」






    67 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/01(水) 00:56:58.23 ID:
    0Ve1spXvO
    とかすれた声で精一杯に叫びながら、ついにスイーツ(笑)の群れに追いつき、彼女たちの前に立ちふさがった。
    酔客は、どよめいた。あっぱれ。ゆるせ、と口々にわめいた。
    セリヌンティウスの囲みは、とかれたのである。





    68 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/01(水) 00:58:13.28 ID:
    0Ve1spXvO
    「セリヌンティウス。」喪女は眼に涙を浮かべて言った。
    「私を殴れ。ちから一ぱいに頬を殴れ。私は、途中で一度、悪い夢を見た。一度だけだ。ほ、ホントに一度だけだぞ?
    君が若し私を殴ってくれなかったら、私は君と抱擁する資格さえ無いのだ。殴れ。あ、殴るっていっても手加減して」





    69 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/01(水) 00:59:22.31 ID:
    0Ve1spXvO
    セリヌンティウスは、すべてを察した様子で首肯き、店内一ぱいに鳴り響くほど音高く喪女の右頬を殴った。殴ってから終始不思議そうな表情で、
    「喪女、正直驚いた。まだ、あのアニメの放送時間中じゃないか。お前がアニメよりも私を優先するとは。
    ・・・同じくらい音高く私の頬を殴れ。私はこの三日の間、たった一度だけ、ちらと君を疑った。
    生れて、はじめて君を疑った。ほ、本当に1度だけで基本的には信じていた」





    70 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/01(水) 00:59:45.49 ID:l6k7FNSB0

    いい具合にクズだなwww






    71 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/01(水) 01:00:02.44 ID:mvkwauvH0

    信頼しあってないなwww






    72 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/01(水) 01:00:17.93 ID:OYbXoixq0

    おどおどwwwww






    73 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/01(水) 01:00:30.85 ID:
    0Ve1spXvO
    喪女は腕に唸(うな)りをつけてセリヌンティウスの頬を殴った。
    「ありがとう友よ」二人は棒読みでそう言い、儀礼的に抱き合った。それから小声で互いの秘密を再確認した。





    74 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/01(水) 01:02:07.62 ID:
    0Ve1spXvO
    客の中からも、歔欷の声が聞えた。暴君スイーツ(笑)は、群集の背後から二人の様を、
    まじまじと見つめていたが、やがて静かに二人に近づき、顔をあからめて、こう言った。
    「おまえらの望みは叶(かな)ったぞ。おまえらは、わしの心に勝ったのだ。信実とは、決して空虚な妄想ではなかった。
    まあでも、喪女の仲間になるのはごめんこうむるが。
    どうか今度、わしの願いを聞き入れて一緒に(引き立て役として)合コンに参加してくれまいか。」





    75 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/01(水) 01:03:34.75 ID:
    0Ve1spXvO
    どっと群衆の間に、歓声が起った。
    「万歳、スイーツ(笑)万歳。」
     そのときフィロストラトスが、あきれた表情で店内に入ってきた。
    喪女は、気まずそうだった。フィロストラトスは、セリヌンティウスに気をきかせて教えてやった。





    77 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/01(水) 01:04:55.07 ID:
    0Ve1spXvO
    「今日はゴルフの特別番組で最終回は来週に延期でした。
    アニメではないと知って、喪女様はあわてて行き先をこちらへ変えたのです。」
     喪女は、ひどく赤面した。




    78 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/01(水) 01:05:43.82 ID:qkbCHlcSO

    ひどく赤面したじゃねーよwww






    79 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/01(水) 01:06:02.30 ID:m0KWwCV2O

    夕方のアニメのために朝から焦ってたのかよ






    80 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/01(水) 01:06:33.25 ID:w2+Sh6i9O

    wwwwwwww






    81 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/01(水) 01:06:41.73 ID:8b8fJl/bO

    めでたしめでたしw





    82 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/01(水) 01:08:25.36 ID:mvkwauvH0

    おかしいと思ったんだよなwwww
    喪女がこっちに来るなんてwwwww






    83 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/01(水) 01:10:05.96 ID:Wi5FHl4bO

    メロスイーツ(笑)




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    コメント

    by名無しカオス : URL
    ワロタwww
    うまくまとめたなw
    235070/2010/10/02(土) 08:38:16 #-[ 編集]


    by名無しカオス : URL
    ワロタwwwwwwwwwwwwwwww

    これ良いねw
    235074/2010/10/02(土) 08:59:45 #-[ 編集]


    by名無しカオス : URL
    なかなか秀逸な締めだw
    235075/2010/10/02(土) 09:02:38 #-[ 編集]


    by名無しカオス : URL
    すばらしい
    235076/2010/10/02(土) 09:03:38 #-[ 編集]


    by名無しカオス : URL
    また懐かしいものをw
    235078/2010/10/02(土) 09:23:18 #-[ 編集]


    by名無しカオス : URL
    糞ワロタwwwwwwww
    235079/2010/10/02(土) 09:36:41 #-[ 編集]


    by名無しカオス : URL
    さすが喪女
    235080/2010/10/02(土) 09:38:59 #-[ 編集]


    by名無しカオス : URL
    喪女の笑いのセンスは異常
    235081/2010/10/02(土) 09:47:09 #-[ 編集]


    by名無しカオス : URL
    いや面白いww懐かしかったww
    235082/2010/10/02(土) 09:47:37 #-[ 編集]


    by名無しカオス : URL
    なかなか面白かった
    235083/2010/10/02(土) 10:05:18 #-[ 編集]


    by : URL
    イイハナシダナー
    235084/2010/10/02(土) 10:21:13 #-[ 編集]


    by名無しカオス : URL
    オチがwww
    235085/2010/10/02(土) 10:51:27 #-[ 編集]


    by名無しカオス : URL
    まさに超大作
    235087/2010/10/02(土) 12:30:10 #-[ 編集]


    by名無しカオス : URL
    喪女はなんでこんな面白いのに喪女なんだ・・・
    235089/2010/10/02(土) 13:05:12 #-[ 編集]


    by名無しカオス : URL
    最近スレタイに喪女がついてるだけで笑えるようになってきた
    235092/2010/10/02(土) 15:37:58 #-[ 編集]


    by名無しカオス : URL
    かのうじ は何回見ても笑えるなw
    235094/2010/10/02(土) 17:59:06 #-[ 編集]


    by名無し : URL
    これは秀逸
    235122/2010/10/03(日) 09:22:05 #-[ 編集]


    by名無しカオス : URL
    これ確か後半作者変わったんじゃなかったっけ?
    前半の作者は燃え尽きて失踪したはず
    何でID一緒なの?
    235159/2010/10/03(日) 19:36:22 #aIcUnOeo[ 編集]


    by名無しカオス : URL
    大作すぎるだろww
    235160/2010/10/03(日) 19:39:23 #-[ 編集]


    by名無しカオス : URL
    すげえなwwwこの喪女が見たかったアニメって多分ギアス2期だろうな
    235166/2010/10/03(日) 20:02:18 #-[ 編集]


    by名無しカオス : URL
    へーこれ2年くらい前の奴だよね。
    2年くらい前に見たわ。
    懐かしい。
    235169/2010/10/03(日) 20:04:20 #pcML1Gr2[ 編集]


    by名無しカオス : URL
    ミサワ乙ww
    面白かったwww
    喪女ソンケーするわ
    236876/2010/10/25(月) 06:08:16 #-[ 編集]


    by名無しカオス : URL
    女の憎悪する対象はいつでも女だけ、ってこったな
    238044/2010/12/07(火) 02:28:25 #-[ 編集]


    承認待ちコメント by :
    このコメントは管理者の承認待ちです
    238261/2012/12/17(月) 16:31:45 #[ 編集]



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